水彩画 若松愛子「スペースパルスSM6 」 22.7×15.8 cm sm号 額装付き(2019年作)今年になってからこの人の創作活動は最盛期を迎え、アメリカの画廊美術館など要請のあったものは、殆どが、抽象度の高い WORKS 、メディテーション、リフュージョン、スペース・バルスなどなどの傑作群として、今年になってから次々と生み出されています。常識的に考えれば、今年になってから始まっているこの傑作群が最後の最後の活発な活動期間で、この傑作群が最終的にこの人の評価となるはずです。米国ギャラリーからの打診は、画歴とか、どのような美術団体に所属しているかとか、その他如何なる経歴も一切聞かず、とにかく画像さえ送ってもらえば良い。できれば小さなものでも良いから実作を送ってもらえばよい。アメリカからの引き合いは、常にそういうスタイルを取られていますが、そのことがまた取り分けこの作家としては、気に入ったようです。確かに名前がどうとか評判とかそれからどのような美術団体に参加しているかとか、それらは作品の中身には一切関係ありませんから。◎しばらく前からは、もう自分の画業の完成としての大作の保存版しか描かないことにしていたのですが、やはり楽しみとしての小品も捨てがたく、また書き始めたのがこの作品群のようです。透明な色合いというのは変わりませんが何故か日本人によりぴったり分かりやすい落ち着いた心に深く染み込む色調が見られます。冷たい幾何学的な構成感とは違って、彼女の抽象画は、以前のものより更に、より直接的に語りかけてくるものとなっています。◎はっきり言えることとして、これらの作品群の価値というのは、今後上がることはあっても下がることはまずあり得ず、価格的メリットはどうやら、絶大なようです。◎「スペース~」というタイトルがよほど気に入ったのか、中国人画商が、シリーズを3点、殆どさらうように購入していったのが、印象的でした。時代を感じさせる出来事でした。